住宅塗装工事等におけるガス機器の給気部 又は
排気部の閉塞による一酸化炭素中毒事故の防止について
平成21年6月4日に東京都の一般集合住宅に於いて、外壁塗装工事の際に
屋外式ガス給湯機の給気口および排気口を、養生のビニールシートによる
目張りで閉塞していた事に起因すると見られる一酸化炭素中毒事故が発生し、
住民3名が病院へ搬送される事故が発生しました。
続いて11月にも、人的被害こそ無かったものの、同様の原因で
ガス給湯器が異常着火を起こした機器破損事故が報告されております。
ガス事業法および高圧ガス保安法に基づくガス事業者・液化石油ガス販売
事業者からの事故報告(過去6年間:2004~09年11月分)を調査した所、
同様の原因によると見られる事故が計21件(うち死亡1件、中毒5件)発生
しており、建物の種別で見ると、その多くが一般集合住宅において起こって
います。
ガス機器の給排気部に目張りをしたまま機器を使用した場合、不完全燃焼
による一酸化炭素中毒を招き、最悪の場合、死に至るおそれがあります。
つきましては、塗装工事業者に対し、改めて以下の協力要請を申し上げ、
再発防止に努める所存でございます。
●養生の為の目張りを行う場合は、可能な限りガス機器の給排気部を
塞がないよう注意しましょう。
●やむを得ずガス機器の給排気部に目張りを行う場合には、
目張りを外すまでは絶対にガス機器を使用しないよう、
住民に周知徹底しましょう。
●工事終了後は速やかに全ての目張りを外しましょう。
組合員各位におきましては、添付ファイルのチラシをお客様にお知らせする
際等にご活用いただけましたら、幸いです。
また、当会傘下組合所属外の同業他社様におきましても、
注意喚起を促進下さいますよう、併せてお願い申し上げます。
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