明けましておめでとうございます。
皆様方に於かれましては、佳き新春を迎えられました事と、
謹んでお慶び申し上げます。
さて、昨年の我国情勢を振り返りますと、
“アベノミクス”効果が注目され、景気回復を望む国民の支持を集めた結果、
参議院選挙も自民党の圧勝に終わり、
久しく続いた国会のねじれ体制も解消と相成りました。
我々建設業界としても、2020年の東京五輪開催決定に伴う工事、
東日本大震災の復興・復旧工事、ならびに政府が打ち出した
「国土強靱化計画」に伴う公共投資、そして4月より施行される
消費税率8%の適用を前にした住宅リフォーム駆け込み需要の増加と、
にわかに市場が活気づき、商機が高まっています。
一方、依然として専門工事業界では若年労働者の慢性的な不足、
職人の高齢化が憂慮され久しい状態にあり、
こうした諸問題改善の一手として講じられた社会保険未加入対策問題に
対する取り組みは、いよいよ具体的な施行局面に入って参りました。
さて本年、全国マスチック事業協同組合連合会は創立40周年を迎えます。
高度経済成長期只中の始動当時とは世相も様変わりし
“特許工法”から“工事の保証”へと組合に求められる事業内容も
大きく変化した事を実感いたしております。
当会の保証事業は、お客様の安心・安全を基軸に据え考案されたしくみであり、
「工事完成保証事業」は着工時から竣工まで、
「長期性能保証事業」は完成引渡後の性能を一定期間保証いたしております。保証申込に係る手続きがシンプルである点、そして長期性能保証事業は、
案件に応じ必要な部位を抽出して申し込む事が出来る点が、
組合員及びお客様のニーズに合致し、
認知・利用の浸透につながっているのではないかと認識しております。
昨年度(平成24年9月~平成25年8月)の申込実績は、
長期性能保証事業は、年間申込件数426件、
年間申込金額30億5千万円超を達成。
工事完成保証事業では、年間申込件数80件、
年間申込金額43億8千万円超と、目標を大きく上回る数値に達しました。
何より無事故記録の更新と、期首に据えた目標値の達成がかないました事は、
偏に、傘下組合員会社による保証事業の仕組みの適切な説明と
正しい理解の結果と、改めて厚く御礼申し上げます。
現在は、大規模修繕工事への適用が中心である為か、
どうしても利用組合員がある程度限られておりますが、
今後はより一層多くの組合員による利用を目指しております。
また、保証事業以外のPB商品につきましても、
現在の商品ラインナップについて特長や施工性を適切に周知すると共に、
新たなPB商品の開拓も含め、全国的に組合離れ傾向が進む中、
引き続き、組合員様にとって有益な事業運営に努めて参る所存です。
今後も保証事業を通じ、“安心・安全”を提供すべく、
創立50周年そして100周年に向け、傘下組合の全国370余社から成る
組合員会社、指定販売店、メーカー、そして関係団体との連携を深め、
時宜に適った事業展開を志す所存でございます。
末筆になりますが、今後も一層のご支援・ご協力をお願い賜りますと共に、
皆様方の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、
年頭のご挨拶とさせていただきます。
全国マスチック事業協同組合連合会
会長 鈴木 浩之